東京都のグッズ・ノベルティ制作会社を一挙ご紹介
本記事では、ノベルティ制作で失敗しないための業者選びのポイントをはじめ、人気&定番のノベルティグッズの紹介と選び方のコツ、さらに制作依頼の流れを丁寧に解説します。併せて、予算設定やデザイン面の注意点、知っておきたい法規制など成功のためのポイントも紹介します。初心者の方でもこの記事を読めば、ノベルティ制作の流れとコツを把握でき、安心してオリジナルグッズの企画・発注を進められるようになります。
制作会社一覧
2025-03-12
付箋紙
販促付箋・業務付箋を自社設備で生産しています。 カラー印刷・抜型等でのオリジナル付箋。
(株)田中印刷東京支店
2025-04-07
京都タワー出品
京都タワー11階売店にて、当社製造商品が販売されています。 パズル、ふせん、メモ帳、マスキングテープ 京都へお越し頂いた際には お立ち寄りください。
(株)田中印刷東京支店
2025-03-12
豆色紙
金縁巻を装飾して、色紙の格調はそまままで、 50mm角の驚異的なサイズを実現。 驚きを活かした活用はアイデア次第。 さり気ない贈答の一品等に。
(株)田中印刷東京支店
2025-03-12
商品券
自冶体のプレミアム商品券の事務局支援として、 冊子型商品券(無線綴じ・針金綴じ) カード型商品券(QR提示型) 冊子型商品券(QRによる換金収納支援)
(株)田中印刷東京支店
2025-09-05
令和八年 高島易断福運暦
本体購入価格 1冊 @130円+税(送料無料) 100冊より名入れ 1色@30円にて承ります。 ・暦の基本知識/本年の方位の吉凶と暦の見方や基本的な用語について ・行事・祭事/行事、旧暦、六輝、暦注など ・九星別運勢と方位/年運・月運、方位の吉凶 ・生まれた年から自分の九星を調べ、 ・生活の指針に ・実用百科/人相や手相の見方、家相、姓名判断など実用的な情報 ・ユニバーサルデザインに配慮しています。 ・初心者にも安心、暦の読み方・使い方の解説付です。 ・おなじみ高島暦のポケット版です。 ・中とじ製本で奥まで開きます。(UD配慮)
橋本印刷(株)
2025-03-12
紙製フォルダ、タトウの製造
既存抜型なら型代無料!お得にタトウを製造しませんか?印刷から組立まで一社完結。横持ちの手間、納期を削減します。
(株)ナカニワ印刷
- 2
グッズ・ノベルティ制作会社 業者選びのポイント

まず注目したいのが、その業者の実績や事例です。過去にどのようなノベルティグッズを制作してきたのか、具体的な事例を確認しましょう。有名企業の案件や大量生産の実績があれば信頼感が高まります。また、自社と似た業種や目的のノベルティ制作経験がある会社なら、こちらの意図を汲んだ提案や適切なアドバイスを期待できます。業者のウェブサイトに掲載されている制作事例や、問い合わせ時に事例集をもらえる場合は、ぜひ参考にしましょう。

ノベルティグッズは企業イメージにも関わるため、品質の安定性は欠かせません。印刷の発色や名入れの精度、商品の仕上がりが毎回安定して高品質であるかが重要です。過去の製品のサンプルや写真を見せてもらい、印刷のズレや色ムラがないか確認しましょう。できれば事前に実物サンプルを提供してくれる業者だと、完成品のイメージを掴みやすく安心です。また、社内に品質管理の体制が整っている会社(出荷前に検品を徹底する等)であれば、初めての依頼でも信頼して任せられます。

イベントやキャンペーンに合わせて配布する場合、納期を守ってくれるかは非常に重要なポイントです。いくら良いグッズでも、期限に間に合わなければ意味がありません。過去の納品実績や口コミで「納期が厳守されていた」という評価がある業者を選びましょう。特に大量注文や繁忙期(年度末や展示会シーズンなど)に対応できる体制かも確認が必要です。打ち合わせの際には希望納期を伝え、対応可能かをはっきり確認すること、また余裕を持ったスケジュールを組むことも大切です。

初めて依頼する場合は、完成品のイメージが湧きにくいものです。そのためサンプルを提供してもらえるかどうかも確認しましょう。手元で実物の質感や印刷の仕上がりを確かめられれば、安心して本発注に進めます。例えば、既製品への名入れであればサンプル品を貸し出してもらえたり、オリジナル制作でも試作品(プロトタイプ)を作ってもらえるケースがあります。ただし、サンプル作成に別途費用がかかることもあるので、見積もり時に確認しておくと良いでしょう。

提示された見積内容は、金額だけでなく内訳や条件までしっかり確認することが重要です。以下のような項目が見積金額に含まれているかどうかを、必ずチェックしましょう
- デザインデータの作成費用
- 版代(印刷用の型の費用)
- 送料・梱包費
- 消費税
これらが含まれていないと、後から思わぬ追加費用が発生し、予算をオーバーしてしまう可能性があります。また、複数社から見積もりを取る場合は、価格だけでなく、納期や対応内容なども含めて比較し、総合的にコストパフォーマンスの高い業者を選びましょう。

制作物が納品された後のアフターサポートも、安心して任せられる業者かどうかを見極めるポイントです。例えば、納品後に初期不良(印刷ミスや破損品)が見つかった場合、迅速に対応してもらえるか、予備品の提供や再制作の保証があるかといった点を確認しましょう。
また、初めてのノベルティ制作で不明点が多い場合、担当者が親身になって相談に乗ってくれるかも重要です。些細な質問にも丁寧に答えてくれる会社なら、コミュニケーションがスムーズでトラブル時も安心です。長期的に販促活動を支えてくれるパートナーとして、サポート体制が整った業者を選びましょう。

最近では企業のCSR(企業の社会的責任)やSDGs(持続可能な開発目標)の推進の観点から、環境に配慮したものづくりも重視されています。印刷インキを植物由来のものにする、再生紙やエコ素材を使ったグッズを提案してくれるなど、環境面への配慮ができる業者だと評価が高まります。
また、製造過程での廃棄物削減や、余剰在庫を出さない工夫をしているかといった点も確認できれば理想的です。自社のブランドイメージが「エコ」「サステナブル」である場合は特に、そうした取り組みに対応可能なパートナーかどうかチェックしておきましょう。

ノベルティ制作の依頼内容は企業によって様々です。少数だけ作りたい場合もあれば、大至急で必要になるケースもあります。そうしたニーズに応えてくれる対応力も業者選びでは重要です。例えば、小ロット(ごく少ない数量)での注文に対応できるか、短納期(締め切りまで時間がない場合)でも柔軟に生産スケジュールを調整してくれるか、といった点を確認しましょう。特に、100個未満の製作を断られてしまう会社もあるため、必要な数量に対応可能かどうか事前に要チェックです。また、デザイン修正や追加注文などイレギュラーな対応にも快く応じてくれる業者であれば、急な変更が生じても安心です。

ノベルティ制作を依頼する際には、オンライン注文ができる業者と、対面や電話で相談しながら進めるオフラインの業者があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、特徴を理解して自社に合った方法を選びましょう。
また、状況に応じて、オンラインとオフラインの“良いとこ取り“をするのも一案です。例えば、まずオンラインでおおよそのアイテム選定や価格感を掴み、その後、詳細な相談が必要な部分だけ専門業者に問い合わせるといった方法もあります。大切なのは、自社のニーズやリソース(時間や予算)に合った依頼方法を選ぶことです。
オンラインのサービス
オンラインで完結する印刷会社のサービスは、サイト上で商品カタログを閲覧し、簡単なステップで見積もりから注文まで行える手軽さが魅力です。価格も比較的リーズナブルなことが多く、24時間いつでも注文できる利便性があります。ただ、その分、細かな相談やカスタマイズは自分で調整する場面も多く、現物を確認できない不安もあります。
オフライン型の業者
対面相談や専門スタッフとのやり取りを重視するオフライン型の業者では、担当者に直接希望を伝えたり、サンプルを見ながら打ち合わせを行うことができます。そのため、オリジナル性の高いグッズを作りたい場合や、初めてで不安がある場合に適しています。専門知識を持ったスタッフから提案を受けられる反面、打ち合わせの手間や費用がかかる場合もあります。
グッズ・ノベルティ制作 人気&定番のノベルティと
選び方のポイント
ノベルティ制作を検討する際には、まず「どんなアイテムを選ぶべきか」が気になるところです。配布先の印象に残るものにしたいけれど、何を選べばよいのかわからない…という方も多いのではないでしょうか。ここでは、企業や団体でよく選ばれている人気&定番のノベルティと、目的に合った選び方のポイントをわかりやすく紹介します。
人気&定番のノベルティ
ノベルティグッズには文房具から衣類、食品まで幅広い種類があります。中でも定番と言えるのは以下のようなカテゴリーです。それぞれ、配布先で喜ばれやすい鉄板アイテムと言えるでしょう。
文房具
ペンやメモ帳などの文房具は、ジャンルを問わず定番のノベルティです。誰でも日常的に使うものなので配布した後も長く手元に残り、実用性が高い点が魅力です。社名やロゴを印刷したボールペンはコストも比較的低く、大量配布にも向いています。また、ノートや付箋メモ、クリアファイルなども書類整理やメモに使えて重宝されます。
- ボールペン:低コストで大量配布しやすい定番アイテム
- ノート・メモ帳:メモ取りに使えて来場記念などにも最適
- 付箋メモ:デスクワークで重宝され、企業ロゴも目に入りやすい
- クリアファイル:書類配布と宣伝を兼ねられる実用グッズ
雑貨
キーホルダーやマグカップ、スマホ関連グッズなどの雑貨系ノベルティも人気です。日用品やデスク周りの小物は、使うたびに企業ロゴが目に入り宣伝効果が持続します。ユニークな雑貨は話題性もあり、イベントなどで配布するとブースに人を呼び込みやすくなるというメリットもあります。
- キーホルダー・ストラップ:常に持ち歩いてもらいやすい
- マグカップ:職場や家庭で長く使われ、ロゴを目にする機会が多い
- タンブラー・ボトル:環境志向の高まりで人気。日常使いでPRに
- スマホ関連グッズ:若年層にも喜ばれる実用小物

衣類
Tシャツやタオルなどの衣類系グッズはイベントの記念品として定番です。身につけたり使ったりすることで、多くの人の目に触れやすく宣伝効果が高い点が特徴です。デザイン性の高いTシャツやトートバッグは、もらった人が普段使いしやすく、企業ロゴを自然にアピールできます。ただし、Tシャツの場合はサイズの考慮が必要になるなど、他のグッズに比べて制作や在庫管理がやや複雑になる面もあります。
- Tシャツ:展示会やキャンペーンスタッフ用にも、記念品にも定番
- トートバッグ:実用性抜群で、販促効果も高い
- タオル:季節を問わず使え、保存率が高い
- キャップ:カジュアルなイベントやスポーツ大会の記念品に

食品
お菓子や飲料などの食品系ノベルティは、その場で食べてもらえるため高い満足感を得やすいアイテムです。小包装のお菓子にロゴシールを貼ったものや、オリジナルデザインのパッケージに入ったお茶・コーヒーなどがよく利用されます。美味しいノベルティは企業への好印象にもつながります。ただし、賞味期限があるため、大量に作りすぎると余ってしまう可能性があります。さらに、配送時の温度管理などにも注意が必要です。
- キャンディ・クッキー:パッケージにロゴを入れやすく、配布しやすい
- チョコレート:イベント会場での配布や季節の挨拶品にも
- 紅茶・コーヒーのパック:オリジナルラベルで特別感を演出
- ボトル飲料:ラベルに企業PRを載せて手軽に配布

サステナブル素材
近年注目を集めているのが、サステナブル素材を使ったノベルティです。竹や再生プラスチックなど環境に優しい素材で作られたグッズは、企業の環境配慮の姿勢をアピールできます。例えば竹製のボールペンや再生紙のノート、植物由来プラスチック製のエコカトラリーなどが人気です。特にSDGsやエコを掲げる企業のプロモーションでは、こうしたアイテムが選ばれる傾向にあります。
- エコバッグ:繰り返し使えてビニール袋削減に貢献
- 竹製ボールペン:自然素材の風合いで高級感も演出
- 再生紙ノート:エコ志向をアピールできる定番品
- ステンレスストロー:プラスチック削減を意識したノベルティ


選び方のポイント
数あるノベルティの中からどれを選ぶかは悩みどころです。目的に合った効果的なグッズを選ぶために、以下のポイントに沿って検討してみましょう。
ターゲット層
まずはターゲット(配布相手)を明確にしましょう。ノベルティを受け取る人の属性によって、喜ばれるグッズは変わってきます。例えば、顧客がビジネスパーソン中心であれば実用的な文房具や手帳、タンブラー、上質なボールペンなど、オフィスや外出先で役立つアイテムが適しています。一方、若年層や学生が多い場合はデザイン性の高い雑貨やスマホ関連グッズが好まれる傾向にあります。男女比や年齢層、興味関心に合ったアイテムを選ぶことで、「これは使える!」と感じてもらいやすくなり、ノベルティの印象が格段に良くなります。
- ビジネスパーソン中心
- 実用性・品質・長く使えることを重視
例)手帳・タンブラー・上質なボールペン・マグカップ・PCケース・ブックカバー - 若年層・学生中心
- デザイン性・話題性・日常使いのしやすさを重視
例)スマホリング・ワイヤレス充電器・トートバッグ・ステッカー・コンパクトミラー・カラフルな文房具 - 男女混在/幅広い年齢層
- 誰でも使える・汎用性の高さ
例)エコバッグ・マグネットクリップ・ハンドタオル・除菌ウェットティッシュ・傘カバー
予算・コストバランス
予算はノベルティ選定における現実的な制約です。限られた予算内で最大の効果を得るために、コストバランスを考えましょう。単価の安いアイテムなら多く配布できますが、安すぎるものは品質が低く印象が悪くなる恐れもあります。
逆に高価なグッズを少数配布する場合は、誰に配るかを絞り込むなど効果的な活用策が必要です。また、コストには製作費用だけでなく、デザイン費・送料・保管費なども含まれる点に注意しましょう。見積もり段階で総額を把握し、1個当たり単価と効果のバランスを検討することが大切です。
用途・配布目的
ノベルティを配る目的やシーンによっても、選ぶべきアイテムは変わってきます。たとえば、展示会や街頭での配布なら、軽くて持ち帰りやすく、大量配布に向くものが適しています。具体的には、チラシと一緒に渡せる薄いクリアファイルや、気軽に受け取ってもらえる個包装のお菓子などが代表的です。
一方で、記念品や顧客への粗品として渡す場合は、多少高価でも長く使ってもらえるものを選ぶと良いでしょう。たとえば、上質なボールペンやマグカップなどは、特別感があり、印象にも残りやすくなります。また、配布方法も考慮が必要です。郵送で送る場合は、厚みや重量があるものは避け、持ち運びやすさや配送のしやすさも選定のポイントになります。
実用性
ノベルティは受け取った人に使ってもらえてこそ効果を発揮します。実用性の高いアイテムは日常的に使用されやすく、その分企業ロゴやメッセージが目に触れる機会も増えます。例えば、オフィスや自宅で活躍するタンブラーやマグカップ、USBハブなどは幅広い層に使われやすいアイテムです。また、環境配慮型のエコバッグや再生素材を使ったステーショナリーも、企業のイメージアップに貢献します。
一方で、用途が限られすぎるものや置き場所に困るアイテムは避けた方が無難です。たとえば、サイズが大きすぎる置物や使い道のない装飾品は、受け取ってもすぐに捨てられてしまう可能性があります。「これなら使える」と感じてもらえるかどうかを基準に選ぶことが、ノベルティを効果的に活用するための重要なポイントです。
ブランドイメージとの整合性
ノベルティとして選ぶグッズは、自社のブランドイメージや伝えたいメッセージに合ったものにしましょう。ノベルティも企業の一部として受け取られるため、企業イメージと違和感のない組み合わせが重要です。たとえば、環境に配慮する企業であればエコ素材のグッズが適していますし、高級感を大切にするブランドであれば、上質な革小物などがイメージにマッチします。
逆に、可愛いキャラクターが売りの企業が、無機質なUSBメモリを配っても、受け取った人の印象に残りにくい可能性があります。色やデザインも自社ロゴとの調和を意識し、「その会社らしさ」が伝わるアイテムを選ぶことで、ノベルティの効果を最大化できます。
また、近年ではSDGsや感染症対策グッズなど、時代のトレンドを反映したノベルティも人気です。定番アイテムに加えて、こうした旬のグッズを取り入れることで話題性が生まれ、より注目されやすくなります。
ノベルティ制作依頼の流れ
ノベルティ制作の大まかな流れを把握しておくと、初めてでもスムーズに進められます。以下に、企画段階から納品・配布までの基本的なステップを紹介します。
企画(目的・ターゲットの明確化)
まずはノベルティ制作の企画段階です。ここでは、ノベルティグッズを作る目的と、それを受け取るターゲットを明確にしましょう。目的とは「ノベルティを通じて達成したいこと」で、例えば新商品のPR、既存顧客への感謝、イベント来場者への記念品配布など様々です。
一方ターゲットは配布相手のことで、年齢層や職業、興味関心などを具体的にイメージします。目的とターゲットがはっきりすれば、適切なアイテム選びやデザインの方向性が自然と見えてきます。社内で関係者と目的を共有し、ノベルティに求める効果を具体的に言語化しておきましょう。
予算設定
次に、予算設定です。ノベルティ制作にかけられるおおよその予算額を決めましょう。予算はアイテムの種類や数量、印刷方法などを選ぶ際の重要な指標になります。一般的に、制作数量が多いほど1個あたりの単価は下がりますが、その分全体の費用は増えるため、手持ちの予算と相談しながら適切な数量を検討しましょう。
なお、ノベルティ制作では商品代のほかにも様々な費用が発生する可能性があります。予算を検討する際は、次のような費用項目も考慮しておくことが大切です。
- アイテムの単価×数量(数量が多いほど1個あたり単価は安くなります)
- 名入れ印刷や特殊加工の費用(印刷用の版作成費やインク代など、追加費用が発生する場合があります)
- デザイン制作費(社内にデザイナーがいない場合は外注費が必要になることも)
- 送料や梱包費(商品を受け取る際の配送料や梱包資材の費用も含めて計算します)
- 予備分の確保(紛失や追加配布に備えて、予算内で少し多めに用意しておくと安心です)
こうした費用をあらかじめ洗い出して予算設定しておくことで、後のアイテム選定や業者選びもスムーズに進められます。また、予算内に収めるためにも、必ず複数の制作会社から見積もりを取り、比較検討することが重要です。
アイテム選定
企画の目的と予算が固まったら、具体的に作るアイテムを選定します。前述の人気ノベルティ例も参考に、自社のターゲットやブランドに合うアイテムの候補をリストアップしましょう。いくつか候補を挙げたら、予算・納期・在庫スペースなどの条件に照らして、最適なものを絞り込みます。
迷う場合は、制作会社の担当者に相談しておすすめの商品を提案してもらうのも良いでしょう。アイテム選定の段階で、色やサイズ、素材などの仕様もある程度イメージしておくと、後の工程がスムーズになります。
業者選定・見積もり依頼
アイテムの候補が決まったら、それを実際に作ってくれる業者を選び、見積もりを依頼します。業者によって得意分野や対応できる最低ロット数、採用している印刷方法などが異なるため、自分のニーズに合った会社を選ぶことが重要です。
例えば、小ロット対応を希望するなら少量生産に対応した業者、大量発注なら大規模生産に強い業者、といった具合に選定します。また、特殊な加工が必要だったり納期が短かったりする場合は、その実績がある会社かどうかを事前に確認しましょう。
見積もりはできれば複数社に依頼し、価格だけでなく対応の丁寧さや提案内容、納期なども比較検討すると安心です。見積もり依頼の際には、希望するアイテムの種類や数量、予算、希望納期、デザインデータの有無などを具体的に伝えることで、各社からより正確な提案を受けられます。年度末など印刷業界が忙しい時期は、通常よりも納期が延びがちです。イベント日から逆算して、余裕を持ったスケジュールで依頼することが大切です。
デザイン作成
業者が決まったら、ノベルティに入れるデザインを作成します。会社のロゴや商品名、キャッチコピーなど、伝えたい情報を分かりやすく盛り込みましょう。デザイン制作は自社のデザイナーや制作会社に依頼することもできますし、簡単なものであればテンプレートを使って自作することもできます。大切なのは、選んだアイテムの印刷可能範囲(実際に印刷できる範囲やサイズ)に合わせてデータを作ることです。
例えばロゴマークは小さすぎずはっきり見える大きさか、文字は読みやすいフォントか、といった点に注意しましょう。また、使用する色数によって費用が変わるため、色の使いすぎにも気を付ける必要があります。
デザインに自信がない場合は、業者が用意しているテンプレートやデザインサポートサービスを活用すると安心です。テンプレートを使えばレイアウトのズレを防げますし、サポートを依頼すればプロの手でクオリティの高いデータに仕上げてもらえます。入稿用データ形式は事前に業者に確認しておきましょう。一般的にはAdobe Illustratorの「AI形式」や高解像度PDFなどが指定されます。不明点があれば早めに相談すれば丁寧に教えてもらえます。
データ入稿/プロトタイプ確認
デザインデータが完成したら、いよいよデータ入稿です。仕上がったデータを業者に送り、本番の製造工程へ進みます。多くの業者では入稿データに不備がないか確認してくれますが、誤字脱字や色味など細かな点は事前によくチェックしてから入稿しましょう。
また、時間と予算に余裕があれば、本生産の前に試作品(プロトタイプ)を作ってもらい実物を確認するのがおすすめです。画面上で見ていたデザインも、現物になると印象が大きく異なることがあります。試作品を手に取ってみることで、サイズ感や色合い、デザインの見え方を事前に確かめることができます。不具合が見つかった場合は、この段階で修正を依頼すれば、大量生産後の失敗を防げるでしょう。
本生産・納品・配布
校正が完了したら、いよいよ本生産に入ります。生産中は基本的に業者に一任する形になりますが、大量発注の場合などは、必要に応じて中間報告をもらうことも可能です。予定の納期までに製品が完成し、指定した場所へ納品されます。納品時には数量が注文通りか、不良品が混じっていないかをできる範囲で確認しましょう。
問題がなければ、計画していた方法でターゲットにグッズを配布します。展示会ならブースで配る、店舗なら会計時に渡す、郵送キャンペーンなら梱包して発送する、など事前に決めた手順で進めます。せっかく作ったノベルティですので、配布漏れがないよう確実にターゲットへ届けましょう。
活用後のフォローや効果測定
ノベルティを配り終えたら、それで終わりではありません。配布後のフォローや効果測定を行いましょう。まず、ノベルティを受け取ったお客様や社内の営業担当などからフィードバックを集め、反応を確認します。「実際に使ってもらえているか」「評判はどうか」といった点を知ることで、次回の企画改善に役立ちます。
また、配布による具体的な効果(例えば展示会なら名刺獲得数の増加、キャンペーンなら問い合わせ件数の増減など)を測定できる場合は、数値を追いかけましょう。もし配布が想定より余った場合は原因を分析し、次回は数量やアイテム選定を調整します。最後に、今回協力してくれた業者にはお礼を伝えつつ、良かった点・改善点を共有しておくと、次回以降さらに良いものづくりができるはずです。
ノベルティ制作で
失敗しないための注意点
最後に、ノベルティ制作を成功させるために注意しておきたい点やプロジェクト推進のコツをまとめます。事前にこれらを押さえておけば、トラブルを防ぎ、スムーズに進行できるでしょう。
コスト設定と追加費用への注意
まずコスト面についての注意です。前述のように、見積もり時には必ず費用の内訳を確認し、想定外の追加費用が発生しないように注意しましょう。デザイン修正費や校正代、緊急対応時の特急料金など、基本見積もりに含まれない費用項目がないかを事前に質問しておくことが大切です。
また、計画段階では予算ギリギリではなく、予備費を少し確保しておくと安心です。万一、追加の注文や修正が出ても対応できますし、送料の増加や価格変動(素材価格の高騰など)があった場合にも柔軟に対処できます。
デザインの複雑化、納期遅れ
次にデザインとスケジュールに関する注意点です。ノベルティのデザインは凝りすぎると、製造工程が複雑化して時間やコストが余計にかかる場合があります。たとえば、色数が多かったり特殊な印刷加工が必要だったりすると、通常より納期が延びたり追加料金がかかったりします。デザインを検討する際は、なるべくシンプルで効果的な表現を心がけると安心です。
また、デザインの完成が遅れるとそのまま生産スケジュールに影響します。社内のデザイン確認・承認に時間がかかりすぎないよう、スケジュールに余裕を持たせておきましょう。そして、万一に備えて納期は余裕を持って指定することも鉄則です。印刷トラブルや配送遅延など予期せぬ事態が起こる可能性を考慮し、重要なイベント日から逆算して余裕のある締め切りを設定しましょう。
法的規制(景品表示法)への留意
最後に、ノベルティに関わる法的な規制にも触れておきましょう。一般消費者向けの販促キャンペーンなどでノベルティを配布する場合、日本では「景品表示法」(正式名称:不当景品類及び不当表示防止法)という法律によって、景品の内容や金額に一定の制限が設けられています。
この法律は、消費者が商品やサービスを正しく選べるようにすることを目的としており、簡単に言えば、過度に高価な景品の提供や、誤解を招くような表示を禁止するものです。ノベルティもこの「景品類」に該当するケースがあり、その場合は配布できる景品の金額上限が定められています(※キャンペーンの内容や対象によって異なります)。
例えば、購入者全員に景品を提供する「総付景品」の場合は、以下のようなルールが適用されます。
- 購入金額が1,000円未満の場合:ノベルティの上限額は 200円まで
- 購入金額が1,000円以上の場合:ノベルティの上限額は 購入金額の20%以内(例:3,000円の商品なら600円まで)
そのため、高価すぎるノベルティには注意が必要です。上限を超えると、景品表示法違反とみなされる可能性があります。景品表示法に違反すると、行政からの指導や罰則の対象となる可能性があります。消費者向けキャンペーンでノベルティを配布する際は、事前に景品表示法のガイドラインを確認し、法の範囲内で企画しましょう。
なお、BtoB(企業間取引)向けに配布するノベルティや、展示会で企業担当者などに自由配布する記念品などは、景品表示法の対象外となる場合があります。ただし、食品をノベルティにする場合には「食品表示法」に基づく表示が必要になるなど、配布する内容やシーンによって守るべき法令は異なります。企画の段階で不明点がある場合は、ノベルティ制作業者や専門機関に確認しておくと安心です。

